2020.09.25MR 僧帽弁閉鎖不全症
ワンちゃんで最も多い心臓病であり特に、高齢の小型犬に多く起こります。
僧帽弁は、左心室と左心房の間の弁で左心室から大動脈へ血液を送り出す時に、血液が左心房へ逆流するのを防いでいます。
この弁が変性し、上手く閉まらなくなると、血液が左心室から左心房へ逆流します。この逆流が雑音として
聴取することが可能となり獣医さんが「おや雑音があるね」となるわけです
弁の変性は、5歳以下の犬ではまれですが、例外なのがキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルで、比較的若くとも弁の変性を起こす可能性があります
僧帽弁が上手く閉じなくなると、血液の一部が逆流してしまうことで、全身へ上手く血液を送り出せなくなります。
初期の段階では、心臓が頑張って働くことにより、全身には大きな影響はありません。
逆流があると末端組織への血液供給があまくなり細胞が酸欠となります
血液が酸素を運ぶからですね、その酸欠をカバーすべく心臓は反応します
①心拍数をあげる
②心収縮力をあげる
これらにより心臓は筋肉(心筋)なので心筋が大きくなり心臓の肥大
→心肥大が起こるわけです
右:大きい心臓
左;治療中
ちなみに右は肺水腫も起こしています
他院にて雑音はあるかも、内服はどうしますか。と言われていたみたいです
もちろん内服しないと危ないですよ、とお話
現在は良好にコントロールできています
心臓サイズが小さくなったことが一番の証拠ですね😘
※心臓疾患の治療が必要と言われた
※他で治療しているがコントロールに不安がある
※そもそも現在の状態を知りたい
などお気軽にご相談ください👩🦱
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