2021.05.17犬 胆嚢粘液嚢腫と胆嚢腫瘍が認められた症例
紹介症例
「胆嚢摘出すぐできますか?」
という問い合わせから始まりました
他院でなるべく早い手術が必要と言われたとのことです
持参いただいた血液検査データを拝見し、エコーなどのチェックを行いました
粘液嚢腫で破裂リスクを抱えているかつ胆管肝炎もあるとわかりました
丁寧に剥離します
最近の個人的な流行は胆泥をわずかの小切開を入れサクションにて吸引し
ドロドロの胆泥を吸い出して胆嚢の体積を限りなく小さくし行っております
(小切開した胆嚢は胆泥が術中に漏れ出ないように縫合しておくなどは必要です)
サクションで毎度のように吸っているとビューと出血が始まりました「おや、これはおかしい」
切除した感じではよくある胆嚢粘液嚢腫
だが、なんと中央部に腫瘍がありました
「神経内分泌腫瘍」の可能性だそうです 心臓にもできますよね
これは非常にレアケースです、過去の胆嚢摘出では遭遇したことのないケースです
この1か月は高齢の子の状態を崩すしてしまう基礎疾患が胆嚢粘液嚢腫であった症例
を外科的にも整復しております
内科でのコントロールで限界を感じていたり外科が必要と言われたが遠い病院ばかり紹介された
など、どうぞお気軽に相談くださいませ
60分以内で手術可能なケースが多いです癒着の程度により+20分ほどかかります
江東どうぶつ医療センターでは獣医師の勤務医を募集しております
パート・社員さんともにOKです
koto.animedicai@gmail.comまで