2022.06.09猫 乳腺腫瘍
猫の乳腺腫瘍は猫に三番目に多い腫瘍です。犬の乳腺腫瘍との違いは猫では乳腺腫瘍の80%以上が悪性腫瘍であるということです。(犬では約50%)
今回はほんの数か月前にしこりを見つけたという主訴
随分若い時期に避妊手術は済ませた、ということでしたが…
院内FNA(細胞診)では炎症細胞の中に若干の異形細胞を認めた
血液検査OK 肺転移なし echoにて鼠経および腋窩リンパ節転移なし
飼い主と相談のもと 片側乳腺の全切除を行った
猫の乳腺腫瘍の予後は腫瘍の大きさ、組織学的グレード、手術範囲が挙げられます。腫瘍の大きさが2cm未満では生存期間中央値が3年以上なのに対し3cm以上では4〜12ヶ月と大きく違います。腫瘍のある乳腺のみの切除の場合は2/3に再発が認められると報告されています。以上のことから本症例ではこれ以上腫瘍が大きくなる前に速やかに手術を行うこと、片側全摘出術を実施後、残りの乳腺も全摘出を実施することが勧められると説明
https://www.ka-mc.com/guidance/
発生率に関してUPしてあります
巨大な乳腺の静脈がみえます
腫瘍とおもわれるものも確認できました
こんなに範囲が広くなってしまうんですね
大体ここまで30分以内 高齢の猫さんですから麻酔時間が最低限なのは当たり前ですね
この症例は腹膜播種を疑うので(できるだけ切除)予後は悪いかもしれません、
※当院では獣医師(遅番が特にほしい) 看護師を募集しています
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