2022.08.06FIP(猫伝染性腹膜炎)の症状や治療に関して
FIP(猫伝染性腹膜炎)は、進行が速く、発症したらほぼ100%死亡すると言われるおそろしい病気です。
これまで効果的な予防法や治療法がなかったため、長年不治の病とされてきました。
しかし近年、海外で新しい治療薬がリリースされ、その効果が報告されはじめています。
FIPは進行の早い病気ゆえ、症状が重くなってからでは薬が効かないこともあり、早期に発見することが重要です。
FIPの症状
FIPの症状は大きくウェットタイプとドライタイプの2つに分けられます。
・ウェットタイプでは腹膜炎を起こし、腹部や胸部に黄色い粘稠性のある液体が溜まります。
液体が溜まった腹部は膨らんで、ぽよぽよした触感になります。
発症した猫ちゃんの元気、食欲がなくなり、体重も減り、見るからにぐったりしてしまいます。
胸部に溜まった水は、心臓の動きや呼吸をしづらくするため、呼吸が荒くなったり、貧血を起こしたりもします。
ウェットタイプはFIPの中でも特に進行が早く、発症から10日ほどで亡くなってしまうケースもあります。
・ドライタイプでは腎臓や肝臓など、内臓にしこりができ、これにより機能障害を起こします。
脳にしこりができるとふらつきや震え、麻痺などの神経症状が見られます。
また、ぶどう膜炎などの目の炎症を起こすこともあります。
いずれも初期症状は、元気や食欲の低下、下痢などで、ほかの病気でも見られるものが多いためFIPと気づかれないことも多いのが特徴です。
FIPは進行がとても早い病気ですので、早期に発見し早期に治療を始めるためにも、異常が見られたらすぐに来院することをお勧めします。
FIP治療の可能性
FIPの治療については、これまで根本治療となる薬やワクチンはなく、不治の病とされていましたが、近年、海外で治療薬が発売され、効果が報告されています。
当院は、都内に4件しかないMUTIAN(ムティアン)の協力病院です。 FIPの治療薬については現在情報が錯綜していますが、当院では、全国の協力病院とFIP治療について情報を共有して知見を深めながら、FIP治療を積極的に行っています。
FIP治療をご希望される方、ご質問がある方はぜひご連絡ください。
わかる範囲でお答えします。
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マツバラ