2023.03.29小さな虫と甘く見ないで│予防診療の重要性-ノミ・マダニ編-
厳しい寒さも終わりが近づき、ようやく春の兆しを感じられるようになりましたね。
「春=予防の季節」と認識している犬や猫の飼い主様が多いと思いますが、
この時期になるとやはりノミやマダニの予防について気になります。
この記事では、そんな犬や猫のノミ・マダニ予防の重要性について、詳しくご紹介していきます。
なぜノミ・マダニ予防が重要なのか
そもそもなぜノミ・マダニ予防が重要なのかというと、その答えは単純明快で、「愛犬や愛猫、そして飼い主様を病気から守ることができるから」です。
「うちの子はお外に出ないから大丈夫」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、実はノミやマダニの危険性はお家の中にも潜んでいます。
というのも、飼い主様が外出した際にノミの卵やマダニの成虫が洋服や靴などにくっつき、そのまま気づかずに家に持ち帰っている可能性があるからです。
まだ外が肌寒い時期でもお家の中は暖かくノミやマダニが繁殖しやすくなっているため、ペットがお家の外に出ない場合も、ノミ・マダニ予防をしっかり行いましょう。
ノミ・マダニがもたらす疾患について
ノミやマダニが犬・猫にもたらす疾患には以下のようなものがあります。
・ノミがもたらす疾患
アレルギー性皮膚炎、瓜実条虫症 など
・マダニがもたらす疾患
アレルギー性皮膚炎、貧血、バベシア症(犬) など
また、人に対しては以下のような疾患をもたらします。
・ノミがもたらす疾患
瓜実条虫症、猫ひっかき病、ノミ刺咬症 など
・マダニがもたらす疾患
日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS) など
犬のバベシア症や人の重症熱性血小板減少症候群は、最悪の場合命を落としてしまうこともあります。そのため、しっかり愛犬・愛猫のノミ・マダニ予防を行いましょう。
予防方法について
ノミもマダニも暖かい時期に活動が活発化しますが、温暖化の影響や、冬でも室内は暖房が効いていることなどから、冬でもノミやマダニが生息している可能性があります。そのため、年間を通じてノミ・マダニ予防を行うことが大切です。
予防薬には皮膚に駆虫薬を滴下するスポットタイプのものや、おやつ感覚で食べることができるチュアブルタイプ、シンプルな錠剤タイプなど、さまざまなタイプのものがあり、毎月1回を目安に投薬する必要があります。
まとめ
ノミ・マダニ予防は、愛犬や愛猫だけでなく、飼い主様自身を病気から守るためにも欠かすことができません。
予防薬は種類も多くどれを選べば良いのかわからないという方も少なくないと思いますので、予防がまだという方はぜひ一度当院へご相談ください。
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